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本人の願いと、家族の暮らしをつなぐ言葉へ|フクミの理念・代表メッセージ策定

株式会社フクミの事業所外観
株式会社フクミの事業所外観

大切な親の「家で暮らしたい」を、家族の「続けられる」に変える。
私たちは言葉と環境を整え、穏やかな在宅生活を支えます。

訪問介護やデイサービスなどを通じて在宅生活を支える株式会社フクミ。Lazottoは、理念表現と代表メッセージの作成を支援しました。

取材で手がかりになったのは、「自分の親だったらどうする?」という問いと、介護を担う家族への思いでした。その二つから何を読み解き、冒頭の言葉につなげたのかをご紹介します。

「自分の親だったらどうする?」に表れていたこと

取材で伺ったのは、事業を始めた経緯や、職員の育成、現場で大切にしていることでした。

経験のない職員にも一人ずつ仕事を教えてきたこと。誕生日に花を渡し、感謝を伝えながら話す時間をつくっていること。話は、日々の具体的な関わりに及びました。

その中で、利用者への向き合い方を考える手がかりになったのが、「自分の親だったらどうする?」という問いです。

「人を大切にする」と言うだけでは、何を大切にし、難しい場面でどう判断するのかまでは分かりません。自分の親に置き換えて考えると、相手がどう感じるか、どんな対応をしてほしいかまで問い直すことになります。

私たちが読み解こうとしたのは、発言の奥にある、相手への向き合い方でした。
理念の材料は、印象のよい言葉だけにあるわけではありません。普段の仕事で何を気にかけ、どこで迷い、何を基準に選ぶのか。そうした話に、その会社が大切にしていることが表れます。

本人の願いを支えるには、家族の暮らしも見つめる

取材では、利用者本人だけでなく、介護を担う家族の話も出てきました。

家族が休める時間を持てるか。安心して仕事へ行けるか。

在宅生活を支えるという仕事には、その人を取り巻く暮らしへの関わりも含まれていました。

本人には、家で暮らし続けたいという願いがある。一方で、家族にも仕事や自分自身の生活があります。親を大切に思っていても、その気持ちだけで支え続けられるとは限りません。

本人への思いを深く捉えるほど、その願いを支える家族に何が必要かという問いにつながりました。
フクミが目指す姿を言葉にするには、この関係を含める必要があると考えました。

「家で暮らしたい」を、家族の「続けられる」へ

大切な親の「家で暮らしたい」を、家族の「続けられる」に変える。

理念の出発点に置いたのは、取材で伺った本人への向き合い方を踏まえた「家で暮らしたい」という願いです。そこに、家族が無理を抱え込みすぎずに支え続けられるようにする、という視点を重ねました。

本人の願いと、家族がそれを支えられる暮らし。この二つを「変える」という動詞で結ぶと、フクミが何のために関わるのかが一文に表れます。

また、「大切な親」という呼びかけには、支援を必要とする家族の側から読める特徴があります。会社の目標を説明するだけでなく、読み手が自分と親の暮らしに重ねられる言葉です。

誰の願いを、どのような暮らしにつなげるのか。
理念の言葉同士がその関係を示していることと、読み手自身に関わる内容になっていること。この両方が、表現を考えるうえで大切です。

本人の願い・家族が続けられる条件・フクミの支援が理念に含まれる関係図
本人の願いと家族の暮らし、それを支えるフクミの関わりを図にまとめました。

短い理念を、毎日の関わりへつなぐ

私たちは言葉と環境を整え、穏やかな在宅生活を支えます。

理念には、フクミがどのように支えるのかも添えました。「言葉と環境」は、声かけや関わり方、暮らしの工夫を含む表現です。

ただ、この一文だけでは、実際の関わりまで十分に伝えきれません。そこで代表メッセージでは、会話がうまく噛み合わなくなる戸惑いや、大切にしたいのに思うようにできない気持ちなど、家族の暮らしに生じる変化から書き起こしました。

そこから、声かけの工夫、困りごとへの気づき、チームでの共有、家族が休める時間へと話をつなぎました。抽象的な理念の説明を重ねるのではなく、日々の場面を通じて、フクミの考えを伝えるためです。

そして、取材で語られた問いも、代表メッセージに残しています。

そのための私たちの判断基準は「自分の親だったらどうする?」です。

目指す暮らしを掲げる言葉と、目の前の人にどう接するかを考える問い。代表メッセージでは、その二つを結び付けました。

Lazottoが担ったこと

今回の支援は、取材、取材内容の分析、理念表現と代表メッセージの作成です。日々の仕事で大切にしていることを伺い、本人への向き合い方と家族への支援に、どのような思いが通じているのかを読み解きました。

Lazottoが理念づくりで重視するのは、語られた想いを受け取ったところで終わらず、本人もまだ言葉にしきれていない、その根に迫ることです。

そのうえで、目指すことや事業との関係が筋の通った言葉になっているか、関わる人が共感し、自分自身に重ねられるかまで考えます。

深く読み解くことと、他者に届く言葉として成立させること。
その両方を通じて、理念や代表メッセージをつくります。

会社の想いを、伝わる言葉に。

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